納骨堂と墓の違い│納骨堂の種類と費用相場について

遺骨 お墓

入るお墓がない、新たに墓地を用意する費用がない、お墓を管理する人がいないなどいろいろな理由で近年納骨堂を利用する方が増えています。

しかし、お墓に比べて納骨堂はあまり馴染みがなく、どういったものなのかわからないという声も多いと思います。
そこで、納骨堂とはどういうものなのか、お墓との違い、納骨堂の種類と費用相場などについて解説して行きます。

納骨堂とは

納骨堂とは、遺骨の入った骨壷を収める場所です。
多くの納骨堂は建物の中にあり、骨壷を収める個別のスペースが用意されています。

納骨堂
※引用元:https://ohaka-sagashi.net/

上記の画像が納骨堂の例です。
このように、ロッカーのように個別のスペースが並んでいる納骨堂が一般的です。

特徴

納骨堂は屋内にある為、お墓のように清掃をしたりしなくても汚れません。
また、都心では墓地の空きがなかったり費用が高いなどの問題でなかなか近くにお墓を持つことができないケースが増えています。

しかし、納骨堂なら少ないスペースで済みますので費用も抑えられます。
経済的な問題で遠くにお墓を作ってしまうと、なかなかお参りに行く事が難しくなりますが、近くの納骨堂であればいつでもお参りに足を運ぶ事ができます。

また、納骨堂の場合はお寺と違って宗教や宗派に関係なく利用できる所も多く、無宗教の方も利用されています。

納骨堂と墓の違い

納骨堂とお墓の違いですが、定義としては納骨堂は遺骨を預かる施設。
それに対しお墓は遺骨を埋葬する場所です。

費用面ではお墓は墓石代、永代使用料、管理料の3つがかかりますが、納骨堂はもともとある施設を利用するだけなので、お墓に比べて経済的負担が減らせます。

お墓の購入代金相場は100万円~200万円くらいなのに対し、納骨堂は安ければ50万円以下で利用する事が可能です。

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2018.06.21

納骨堂のデメリット

納骨堂は施設ごとに利用方法が違いますが、中には預けた遺骨の前まで立ち入りができない施設もあります。
その場合、お参りするスペースが用意されていますので、そこでお参りをする事になります。

お墓のように目の前まで行ってお参りができないのが嫌だという理由で納骨堂を利用されない方もいらっしゃいます。

納骨堂と永代供養墓の違い

納骨堂は個別のスペースに遺骨を収めます。
基本的に室内にあって管理されているので、雨風などの心配は不要です。(年間管理費用が必要)
施設によっては一定期間が経過したら、合祀墓に遺骨を移す場合もあります。

一方永代供養墓ははじめからひとつの合同のお墓に入る形になります。
永代供養墓はほとんどが外にあります。
その為、納骨堂のように管理費用はかからないところが多いです。

永代供養墓
※引用元:https://www.aeonlife-eitaikuyou.jp/

どんな人が納骨堂を利用するの?

お墓ではなく納骨堂をあえて利用するのはどんな方なのでしょうか。

お墓を守ってくれる人がいない

先祖代々のお墓がある、またはこれからお墓の購入を検討したけれど、自分たちがお墓に入った後定期的にお参りに来てくれる人がいないという場合は納骨堂が向いています。

お墓の利用には管理費を支払っていますが、この管理費で管理されるのは個別のお墓の事ではありません。
お参りに来た際に使う水汲み場や墓地全体の清掃や修繕です。

ですから、ずっと誰もお参りに行かないとお墓の周りは汚れてしまいます。
しかし、少子化の時代ですから中には子供がいなくてお墓の管理を任せる相手がいないということもあるでしょう。
それなら納骨堂にすれば、きちんと管理もしてもらえますから安心できます。

お墓はあるけど遠方にある

地元から都心部に引っ越してきた方は特に、お墓は地元にあって遠いという場合があります。
定期的にお墓参りの為に帰省できればいいのですが、なかなかそういった時間もとれずという場合もあるでしょう。

それであれば近くの納骨堂に遺骨を預けておいて、定期的にお参りできる方が自分の負担も減らせますし、亡くなった方にとっても安心かもしれませんね。

お墓にこだわりがない

そもそもお墓に入るという事にこだわりがない方は、高いお金をかけてお墓を作る必要はありません。
納骨堂はきちんと管理してくれますし、遺族がお参りすることもできるのでそれで十分という方は納骨堂で良いでしょう。

親族のお墓に入りたくない

あまり前向きな理由ではありませんが、中には親族と不仲で同じお墓には入りたくないという方もいるでしょう。
納骨堂は個別で分かれていて個人個人で利用する事ができるので、親族との関係など気にしなくても大丈夫です。

経済的理由

お墓を建てるのには高額な費用が発生します。
経済的にお墓は建てられないからと言って、自宅に遺骨をいつまでも置いておく訳にもいきません。
納骨堂はお墓のように墓石を買ったり区画を確保する必要はありませんので、少ない費用で利用できます。

納骨堂の種類

納骨堂の種類について解説する前に、まず納骨堂を運営する運営元についてですが、主に3つの種類に分かれます。

1.寺院
お寺が管理している納骨堂は、お墓と同様に檀家でなければ利用できない事が多いです。
檀家になる為には「入檀料」「護持会費」「維持費」「お布施」といった様々な費用が必要となります。
その為、経済的な理由でお墓ではなく納骨堂を選ぶ場合には、お寺の納骨堂を選んでしまうと思ったよりもお金がかかりますので避けた方がよいかもしれません。

2.民営
社団法人や宗教法人などの民営団体が運営する納骨堂は、檀家ではなくても利用できます。
納骨堂の中ではこの民営のものが多くなっています。

3.公営
自治体が運営する公営の納骨堂もあります。
公営の場合は宗教や宗派に関係なく利用でき、費用が安いというメリットがあります。
ただし、公営の納骨堂を利用するには条件がありますので、必ず利用できるというわけではありません。

では、ここからは納骨堂の種類についてみて行きます。

ロッカー式

ロッカー式
※引用元:https://ohaka-sagashi.net/

ロッカー式の納骨堂は、コインロッカーのように個別に分かれているタイプです。
個別スペースの中は遺骨をいれるスペースのみなので、そこへ何かお供えすることはできません。
納骨堂の中でも低価格帯になります。

仏壇式

仏壇式
※引用元:https://ohaka-sagashi.net/

仏壇式は上に仏壇があって、その下に遺骨を収納するところがあります。
ロッカー式に比べて個別のスペースが大きく、仏壇があるのでそこに遺影やお供え、お花を置くこともできます。
ロッカー式よりは費用がかかります。

自動搬送式

自動搬送式
※引用元:https://ohaka-sagashi.net/

自動搬送式はひとつの参拝スペースに、自動で機械が墓石を移動して来てくれるタイプです。
車の立体駐車場に近いイメージです。
費用はやや高くなります。

位牌式

位牌式
※引用元:https://aoyama-jissouji.net/

位牌式は遺骨を置く場所と位牌を置く場所を別々にして入る納骨堂です。
個別のスペースがロッカー式よりさらにスペースを取らないので最も安価なタイプになります。

費用相場

納骨堂の費用は、利用する納骨堂の種類によっても異なりますが、全国的な平均価格はおよそ50万円ほどとなります。
これは利用開始時に支払うお金で、それ以外には年間の管理費用などが毎年数千円から1万円程度かかる場合があります。

お墓を建てるのに比べると安く済みますが、公営の納骨堂はもっとも費用が安いので、申し込みが殺到していたり利用の為に条件があったりと簡単に利用できる訳ではありません。

納骨堂・永代供養墓・お墓どれがいい?

納骨堂に永代供養墓、そして普通のお墓と故人を供養する方法はいろいろありますが、結局どれが良いかというのは利用する方の事情次第です。

納骨堂を選ぶ理由・お墓の管理ができない
・お墓はあるけど別にしたい
・費用を抑えたい
・個別スペースがほしい
・近くでいつでもお参りできるように
永代供養墓を選ぶ理由・お墓の管理ができない
・宗教や宗派に関係なく埋葬してもらえる
・費用を抑えたい
お墓を選ぶ理由・先祖代々のお墓がある
・納骨堂や永代供養墓は反対
・永代使用なので家族みんなが入れる

納骨堂の探し方

納骨堂を利用してみたいと思っても、まずはどんな雰囲気なのか、どれくらいの費用がかかるのかを知らなくては決められませんよね。
そもそも、近所に納骨堂があるのかどうかもあまり知らない方が多いと思います。

そういう場合には、まずこちらの「お墓さがし」というサイトで近隣の納骨堂を調べてみてください。
こちらはお墓を探すサイトですが、納骨堂も一緒に調べることができます。

気になる納骨堂を見つけたら、資料請求をしたり見学予約をして実際に足を運んでみると良いでしょう。

まとめ

納骨堂はお墓を建てるより安く、管理もお任せできるので安心です。
お墓じゃなければならない理由が特にない場合には、費用面だけでなく都心部でも比較的近くにあり気軽にお参りに行けるなどメリットがあります。

興味がある方は、一度近くにある納骨堂を見学してみると、雰囲気などが理解できるのでおすすめです。