家族がお世話をしたり介護する事が厳しくなった時に利用される老人ホーム(高齢者向け住宅)は、施設にもよりますが専門スタッフが24時間体制で対応してくれるの安心です。
高齢化社会を迎えている日本では、多くの老人ホームが入居率100%となり、次々に新しい施設も建設されています。
そんな老人ホームへご自分が、あるいはご家族の方が入居されるとなった場合、どのような準備が必要になるのでしょうか。
老人ホームへの入居というのはそう頻繁に直面する出来事ではありませんので、不明な点も多いと思います。
こちらのページでは、そういった疑問や不安を解消する為の情報をご紹介しています。
目次
必ず必要なもの
老人ホームへ入居する際に必ず準備しておいた方がよいものから見ていきましょう。
衣類

・パジャマ
・下着
・タオル
老人ホームに入所したら当面そこで生活をすることになりますので、一通りの衣類は必要になります。
季節にもよりますが寒い時に羽織ったりできるひざ掛けのようなものもあってよいでしょう。
洋服は普段と変わらぬ生活をするので普段着でよいですが、時々外に出かける際にはちょっとおしゃれをして気分転換をできるように、お出かけ用の服も一着くらいはあっていいかもしれませんね。
ちなみに、衣類の量ですが一般的によく言われるのは一週間分です。
老人ホームでは施設によって洗濯も代行してくれるところと、家族が引き取りに行って洗濯するところがあります。
いずれにしても、そんなに大量の衣類を置くことは難しいので一週間程度の量に収めてローテーションするのが一般的です。
ただし、タオルはやや多めでもよいでしょう。
タオルはバスタオルとして入浴後に使うものから洗顔後のフェイスタオル、他にも汗を拭いたりこぼしたものを拭いたりといろいろな使い方ができます。
そして、これらの衣類をひとまとめにできる衣類ケースがあると便利です。
洗面道具

歯磨き粉
コップ
髭剃り
剃刀
耳かき
爪切り
洗顔せっけん
洗髪用具(シャンプーやリンス)
化粧道具
これらも毎日使うものが多いので、今まで使っていたものを持っていくとよいでしょう。
男性の場合は髭剃り、女性の場合は化粧道具も持っていきます。
老人ホームで化粧なんてしなくていいだろうと思うかもしれませんが、本人はやはり人に見られる場所にいるので化粧だってしたいと思うかもしれません。
身だしなみを整えることで気持ちが前向きになったりすることもありますし、持っていて悪いことはありません。
食器類

食器類は施設によって準備されている場合と持参が必要な場合があります。
あらかじめ施設に準備されている場合でも、使い慣れたものがよいので持参される方もいます。
ただ、持参する場合は出来れば落としても割れないプラスティック製の食器が望ましいです。
お茶などを飲むコップもその方が安全ですね。
あると便利なもの

老人ホームに入所したら、話し相手ができたりレクリエーションがあったりしますので、ずっと独りぼっちで暇な時間を過ごすということはありません。
しかし、ちょっとした時間つぶしだったり気分転換の為に利用できるものは一つや二つあると重宝します。
例えば写真や本、パズルなど一人で楽しめるもので構いませんが、趣味によっては将棋や囲碁などのセットがあるとお友達と一緒に楽しみながら時間を過ごすことができます。
不要なもの
老人ホームへ持っていったけれど実際にはいらなかったという情報をもとに、不要と思われるものをまとめました。
テレビやラジオ

老人ホームは集団生活ですからテレビやラジオと言った音が出るものはなかなか使いにくいようです。
イヤホンを使って時々なら利用できるかもしれませんが、テレビだと場所も取ります。
個室だったり自分専用のテレビを置くスペースがあり、周囲をあまり気にしなくてもよい環境であれば別ですが、そうでない場合はあまりいらないかもしれません。
もしテレビを持参したい場合は、事前に持参可能かどうか、置くスペースがあるかどうか確認してみましょう。
施設によってはレンタルサービスを行っているところもあります。
大きな家電や家具
大きなものはそもそも置くスペースが限られます。
今までと同じ生活をという気持ちはわかりますが、できるだけ荷物は最小限にとどめておいた方がよいでしょう。
老人ホーム入居の流れ
老人ホームへ入居するまでの主な流れです。
1.老人ホームへ問い合わせ
2.見学・説明を受ける
3.申し込み
4.面談
5.契約
6.入居
入居に必要な書類
申込書
健康診断書
戸籍謄本
印鑑証明
診療情報提供書
身元引受人
これらはすべて必ず必要ではありません。
施設によって違いがあります。
老人ホームの選び方・探し方
現在多くの老人ホームはたくさんの入所者の方であふれています。
しかし、だからと言って空いているところならどこでもよいかと言われるとそんなことはありませんよね。
老人ホーム選びには例えば予算や雰囲気、どこまでお世話をしてくれるのかなどが重要となってきます。
さらに、入居する方の状態次第では介護付き有料老人ホームなのか、特別養護老人ホームなのかなど選ぶべき施設も変わります。
しかし、空きがあってなおかつ自分の希望に沿ったところを見つけ出すのはなかなか苦労します。
ですから、なるべく手間をかけずに希望に近い施設を見つける為には、老人ホーム検索サービスの利用がおすすめです。
「探しっくす」は、都道府県と入居時の費用、月額費用を選択するだけで条件に合った施設の資料を無料で提供してくれます。
老人ホームについてよくわからないという方も、まずは資料請求するところから初めてみたらいいかもしれませんね。
入居前の生前整理は遺族の為

老人ホームへの入居が決まったら入居に向けた準備です。
先程ご紹介した必要なものをそろえるのはもちろんですが、もう一つ忘れてはならないのが、これまで生活していた家や部屋の整理です。
老人ホームへ一度入所すると、再び元の家に戻って生活するという事はなかなか難しくなります。
せいぜい週に一度や月に一度外泊してくる程度となるでしょう。
そうなると、これまで生活していた家または部屋にある荷物はほぼ不要になります。
老人ホームに入ったからと言って荷物を整理してしまうのはなんだか追い出しているようで気が引けるという声もあります。
しかしそうではありません。
むしろ、そのままにしておいて本人が亡くなってしまうと最終的には遺品整理という形で処分をしなくてはなりません。
それであれば、本人が生きているうちに必要なものとそうでないものを仕分けて整理した方が、大切なものはとっておけますし家族の遺品整理にかける苦労も少なくてすみます。
本来、自分で自分の持ち物の中から必要なもの、不要なものを分けて捨てるなり整理するなりできれば一番良いのですが、高齢者の方にとってはそれはとても重労働ですよね。
その場合、生前整理業者に手伝ってもらうという方法があります。
遺品整理業者はよく耳にしますが、生前整理も業者の方にお願いする事ができるのです。
「みんなの遺品整理」は遺品整理業者ですが生前整理を受け付けてくれる業者も探すことができます。
しかも、掲載されている業者は審査通過した安心安全な業者だけなので、違法業者などは含まれていません。
まとめ
老人ホームへの入居にはいろいろな準備が必要となります。
準備するものは施設によって違うので、事前にきちんと確認をして入居後安心して生活ができるようにしましょう。
また、老人ホームへ入居するとなればこれまで生活していた家の整理も必要となります。
生前整理を一人で行う事はとても大変ですので、生前整理業者へ依頼してお手伝いしてもらうと、楽に荷物を整理する事ができますよ。